NHK「みんなのうた」でエレカシの新曲「風と共に」を聴きました。
なんとなくタイトルから想像して描いていた風景があるんですが、まさに描いた風景そのままの、爽やかな疾走感のある曲でした。
歌い出しは、歌声がひたすらやさしく囁きかけるような感じ。
サビに向かうにつれ、ぐわ~っと盛り上がっていって、サビでパーッと視界が広がるような開放感が。
素直なメロディで聴きやすく、ずっと心に余韻が残る感じです。
「風」がテーマなんだけど、何だかみずみずしさやキラキラした感じもあり。
そして、たぶんアニメーションの影響もあるのかもしれないけど、最初に書いたようにものすごく疾走感があるんですよね。
同じ場所にとどまっていない感じ。
心よ自由であれ
とか、
行き先は自由 飛び立て
心よ 風と共に
とか、
メロディだけじゃなく歌詞にもすごく動きがあるんですよね。
聴いていると何だかじっとしていられず、胸が湧き立ちます。
まさに曲のあいだずっと風に吹かれているようなのです。
宮本さんって「風」が好きだよね。
私も風に吹かれるのがすごく好きです。
これまで「風が嫌い」という人に何人か会ったことがありますが、風より雨の方がまだマシだというのを聞いてビックリしてしまいました。
人の感じ方って本当に色々ですね。
宮本さんにとって風とは自由の象徴なのだと思う。
何にも遮られることなく、どこへでも自由に行くことができる。
そんな憧れの混じった想いが「風」に投影されているのかも。
そして、風の吹く先には輝く未来があると信じている。
そんな歌に聴こえました。
さよなら昨日の私 想い出は懐かしいけど
今の私にこそ相応しい 輝きを抱きしめたいのさ
行き先は自由
私の未来に 幸多かれ
宮本さんの目は、まだずっとずっと先を見ているんだろうなぁ。
同じ場所にとどまらず、常に進んでいく。歩いていく。
ひとひらの花びら ひとかけらの夢
曇りのち晴れ そうさ 私は 出かけて行く
「夢を胸にいだいて生きていけたらいいなといつも考えています」と宮本氏。
私が彼にこれほど憧れるのは、いつも夢を持ってそれに向かって全力で生きている(ように見える)からです。
でも宮本さんも人間なので、色々な時があると思います。
ファンの人たちのイメージ通り、自ら風を切ってズンズン前に進んでいくような時もあれば、そうでない時も。
だから宮本さん自身にも常にこうして追い求める夢があって、それに向かっていつも「出かけて行く」。
ああ…それにしても、本当にいい歌ですね。
最初に聴いた日から、ずっと頭の中でリフレインしてます。
これを生で聴いたらぜったいに泣いてしまうわ。
こういった形で大好きなエレカシの新曲が届けられるなんて、本当に幸せなことです。
ありがたいです、本当に。
前にツイッターで、「これからあと何曲、エレカシの新曲を聴けるだろうか?」という書き込みを見て、ちょっと淋しくなってしまったことがあります。
でも、たとえ新曲が出なくても、これまで彼らが作って来たこれだけたくさんの曲があれば私は大丈夫、生きていける、と思っていました。
だけどやっぱり、新曲が聴けるとこんなに幸せな気持ちになるんですねぇ。
こんなことを考えるだけで、またじんわりと目頭が熱くなります。
私の人生は「エレカシと共に」ですよ。
私にとっては宮本さんの歌う世界が憧れの未来の象徴です。
ああいう風に生きていきたいと、いつも思ってます。(でも難しい…)
以上、エレファントカシマシの新曲「風と共に」を聴いた感想でした。
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