思うこと PR

この暮らしが日々、子どもたちの思い出になっている。

 

私の子どもの頃の記憶というのは、思い起こせばほとんど私の父と母が作り出していたものだなぁと、今あらためて気付く。

思い出の洋服も、体に馴染んだ机やイスも、部屋の家具や窓から見える庭の草木や花も、私の子ども時代の日々の記憶は、父と母が家族の暮らしのために日夜奮闘して手に入れ作り上げて来たものだ。 

そう考えると、今私が毎日無意識にやっている家事のすべて、暮らしのためにやっていることすべてが、のちに子どもたちの中で懐かしい記憶となる「思い出」を作っているのだ。

子どもたちがいつか大人になってこの家から巣立っていく日が来る。
おのおのの場所で新しい自分たちの暮らしが築かれていくにつれ、この家での暮らしは彼らの日常を離れ忍びやかに思い出に変わっていく。

その思い出が、温かく平和に満ちた記憶となって子どもたちの中に残って欲しいと思う。

母である私は今、彼らの思い出を日々築いていることをしっかり自覚しようと思う。

この家で過ごした日々が将来、彼らの暮らしの礎になるよう・・・。

いや、そんな大したものでなくてもいい。
父や母、この家を思い出したとき、ふっと心の中に温もりや心地よさを感じてくれたらいいなと思う。

思い出すたびクスっと笑ってしまうような愉快な思い出がたくさんあったらいいなと思う。

そういう思い出が、人の幸せの基礎を支えているのだと思うから。
 

母の日が近くなり贈り物をあれこれ選びながら、そんなことを考えていた。

 

 

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