最近、ツイッターで村上春樹のつぶやきというアカウントをフォローしたんですが、これがもう本当にいい言葉ばかり流れてくるもので、毎回しみじみと読み入っております。
学生時代に初めて「ダンスダンスダンス」を読んだのがきっかけで村上春樹にハマり、それ以来けっこうな数の作品を読んできたのですが、子どもが生まれて育児が始まったころから村上春樹からは遠ざかっていました。
というより、読書自体をあまりしなくなっていた。
で、最近、大学生の息子が読書にハマっているのですが、自分が読んで感動した本を私にも読めと無理やり貸してくるんですね。
どんな本かというと、今どきの作家さんが書いた軽いタッチの小説が多くて、一応息子のススメだし、息子とその感動を共有したい気持ちもあって、私も読んでみるんです。
が、やっぱり自ら選んだ本ではないせいか、それとも今どきの小説が肌に合わないのか、どうも今ひとつしっくりこない…。
題材はおもしろいし話の展開もリズミカルで動きがあって、話の内容的にはとくに問題ないんですが、言葉の表現にいちいち違和感を抱いてしまって集中できないんです。
なんかどこかが違うんですよね。
私がこれまで馴染んできたような小説とは。
若い世代の感覚についていけなくなっているのだろうか…?
で、いつも息子から本を貸してくるんですけど、たまには私の方からお気に入り本を貸してみようかな、と思いつきまして。
そんなに読書が好きなら、私が好きなジャンルの小説にも触れてみてほしい、と。
そうして、何を貸すか考えてみたんですけど、ここはやっぱり村上春樹しかないな、と久々に部屋の本棚の扉を開いてみたら、なんと村上春樹が一冊もないのです。
以前、雑誌と一緒に小説関係もだいぶ整理をして段ボール5箱分くらい売ったことがあるんですけど、そのときは村上春樹の「ダンスダンスダンス」や「羊をめぐる冒険」あたりの数冊は残しておいたはず。
おそらくどこかへまとめて仕舞ってあるんだと思うんですが、部屋のどこを探しても見つからないので、仕方なく目に留まった太宰治の「人間失格」と夏目漱石の「坊っちゃん」を持っていき、どっちか好きな方を選んでと言ったら「坊っちゃん」を選んだ息子。
本当は息子に春樹ワールドに触れてほしかったのだけど、まぁいいか、明治を代表する文豪の文章はきっと10代の心にも何かうったえるものがあるだろう…と思っていたのですが。
なんと、あれからもう2週間以上が経とうというのに、いまだ1ページも読んでいないという息子。
まぁ、やっぱり人にむりやり貸された本よりも自分で選んだ本を読みたいですよねぇ。
でもちょっとガッカリ。
私は毎回時間を捻出して、息子のおすすめを読もうと努力しているのにさ。
話を戻して村上春樹ですが、今日こんなツイートを見かけました。
はっきり言いまして、女性は40代で差がつきます。男性の場合よりも、「残る人」と「落っこちる人」の差が歴然としてきます。でもそこで残った人って、ほんとに素敵ですよね。すごく魅力的です。そのへんにはまると、20代の女の子なんて…ということになります。
— 村上春樹のつぶやき (@EssentialWord1) 2019年6月29日
これを見たとき、なるほどその通りだなと思いました。
30代まではまぁまぁいいんですけど、40代以降ですよね、努力の差が目に見えて表にあらわれてくるのは。
なんとか残る方の人でありたい、、、と思いつつ、もうすでに落っこちてるのかもしれないとどんよりしてしまった…。
で、宮本さんのことを思い出し、やっぱりあの人はすごいな、特別だな、とため息‥。
何がすごいって、見た人を釘付けにするあの圧巻なスタイルです。
まずそこですよね。
あれを維持するために相当の努力をしていることを知っていますし、もし知らなくてもあの有無をいわせぬスタイルを見れば一目瞭然なわけで、、、
今、40代後半でダイエットに励み続ける私にはよく分かります。
あれは努力の賜物による奇跡のボディですよ。
生まれつきの骨格とかもあるかもしれないけど、それでもムダ肉のまったくついていない見事なカラダにはマジで言葉を失います。
若い女の子とかが宮本さんを見て「ほそ~い!」と驚くんですもん。
40代どころか50代になっても、今だに若者世代さえ見惚れる姿を維持しているのだからたまげる、、、。
でもやっぱり宮本さんのあのシルエットは骨格によるところも大きいかな…?
ただ痩せてるだけではあの腰から足のまっすぐなラインは出ないよな、、、。
とはいえ、無駄なぜい肉がないからあのシルエットがそのまま表に出ているわけですから。
▼こちらの写真も、もうすごいです。ありえないスタイル。
宮本浩次、初めてのソロ・ライブと初めてのソロ・シングル『昇る太陽』を語っています – 山崎洋一郎の「総編集長日記」 https://t.co/9iGybbHu1h
— rockinon.com (@rockinon_com) 2019年6月30日
今回のJAPANは本当によかったので、在庫があるうちに買っておくのがおすすめです。
後で買おうとすると、すごい値段になっていることがあるので(-_-;)
あと、こういう言葉もいいですよね↓
深くて暗い井戸の底に一人でじっと座っているような時期がないと、人生に深みと広がりが出てこないような気がします。
— 村上春樹のつぶやき (@EssentialWord1) 2019年6月30日
こういうのを読んで、またエレカシや宮本さんを思い浮かべるんです。
いつも、なんでもかんでもエレカシに結び付けてしまう。
たぶん元から彼らを彷彿とさせる言葉に反応するようになっているのだと思う。今の私は。
で、息子が夏目漱石を読んでいないことを知り、やっぱり村上春樹だな、、、と懲りない私は、今日本屋へ行って村上春樹の本をチェックしてみたんです。
まだ自分の読んでいない「ねじまき鳥クロニクル」と「騎士団長殺し」をパラパラ見てみると、どちらも冒頭からいきなり引き込まれまして、もう読みたくてウズウズしてしまい、思わず両方衝動買いしてしまいました。
明日はひとつ納品があるんですが、朝からがんばって午前中までに納品し、午後から本をもって何か美味しいものを食べに出かけようと思います。
ひさびさに村上春樹の世界に没頭するぞ。
そして、息子にも無理やり貸すぞ(笑)
それではまた。
ここのところコメント続いてしまいすみませんm(_ _)mブログを読んで共感、つぶやきの言葉に自分の姿を省みました…あらためて前を向いて努力できる自分でありたい…孤独の中でも自分なりに思って考えて学べる人でありたいと思いました
ブログで拝見する歩子さんの努力、前向きな姿勢や文章
同年代の私は憧れてます
共通の趣味があるって良いですね。すてきだなぁと思います
歩子さんおすすめの本読んでくれると良いですね(^_^)
歩子さんもお仕事いそがしいけど応援してます
私もお仕事何とか頑張ります
体をたいせつにすごしましょう
週末、野音のライブ晴れますように✨
きみぽんさん。
きみぽんさんのコメントからいつも誠実で慎ましやかな雰囲気が伝わってきます。
女性らしい方なんだろうな~と思います。
私は憧れられるような人間では全然なくて、不甲斐ないところがたくさんあります^^;
でもこの自分しかいないし、このままで行くしかないので、まぁがんばる時はがんばりつつも、けっこう開き直ってる部分もあります(笑)
「やるしかねぇよなぁ」という宮本さんの言葉で自分を奮い立たせて日々現実と戦ってます。
戦う女です。なんちゃって。
でもみんなそうですよね^^
野音、雲行きが怪しくて毎日ハラハラ…。
全天候型の装備で向かいたいと思います。
こんにちは 歩子さん。
私も村上春樹さん 大好きです。
ただ SNS関係に疎くて、TwitterもInstagramもダウンロードしてないんですが、村上春樹さんのTwitter、確かにすごい良さそう!
私もフォローします。
教えてくださって ありがとうございます。
うちの大学生の娘にも 村上春樹さんを勧めていた頃があって、やはり 何にしようか迷いました。
娘は古典文学から海外作品、最近のライトノベルと呼ばれる分野まで、なんでも読むという雑食なので、結局 有名どころでもあり、私も面白かった「ノルウェイの森」と「1Q84」を渡しました。
ノルウェイの森は イマイチだったようですが、「1Q84」は すごく面白かった!と言って、その後 村上春樹さんの全作品を爆読みしてました^^;
村上春樹さん同様、宮本さんの生き方や言葉からは いつも潔い矜恃を感じます。
私は、詩人は思想を語らないで欲しい、思想を感じさせて欲しい。赤毛のアン的に言えば 読む人に「想像の余地」を残して欲しいのです。
そういう作品が好きだし、だから宮本さんが好きなんだと思います。
宮本さんのお話も想像の余地ありますからね〜^^;
余地どころか 途中で話 やめたりしますからね。
生活もストイックそうですが、本人がそれをストイックと感じていなそうなところに、本当にストイックさを感じます。
長くなってしまいました。すいません…
でも最後に…「騎士団長殺し」面白かったですよ!
たんぽぽさん。
村上春樹の独特の世界観といい、文章の雰囲気といい、ほんといいですよね✨
そのツイッターのアカウントで村上春樹氏の言葉を読んでると、案外普通の感覚を持っている人なんだな~と(失礼)
私、ダンスダンスダンスを読んで村上春樹に興味をもったあとに「ノルウェイの森」を読んだんですけど、なんともいえない感覚に陥りまして、波に飲まれるようにどっぷりとそれこそ沼にハマるような感覚になってしまい、数年前に映画も観に行ったんですけど、うーん、、なんとも不思議な作品です。
「1Q84」はすごく楽しめました✨
>詩人は思想を語らないで欲しい、思想を感じさせて欲しい 読む人に「想像の余地」を残して欲しい
深い、、、
でも確かに。
ぜんぶ答えが用意されているより、その方が深く心に残りますよね。
明解な作品は読んだあとスッキリはするけど、そのまま蒸発して消えてしまうような感じ。
宮本さん、話の途中でいきなりブツッと切りますね(笑)
「どうでもいいですねこんな話」とか言って^^;
ほんと、本人にとってはストイックが日常で。
家でリラックスしたくないとか言ってましたもんね(笑)
「騎士団長殺し」おもしろいですか!
もう一方のほうから読み始めてしまった。
でもこれから読むのが楽しみです✨
ありがとうございました!